結論から
まず試せるのは Gamma だけです。 Beautiful.ai には無料プランがありません(Pro $12/月、Team $40/月)。Gamma は無料枠があり、Plus $10/月、Pro $20/月。試してから決めたいなら Gamma から入るのが確実です。
そのうえで両者は思想が逆方向を向いています。Gamma は自由度、Beautiful.ai は統一感です。
設計思想の違い
Gamma は箇条書きを渡すとスライドの形に組み立てます。出力はWebページのようにスクロールする形式が基本で、そのまま共有リンクで配れます。カード型のレイアウトや埋め込み要素も置けるため、プレゼン以外(社内ドキュメント、簡易なランディングページ)にも流用できます。
Beautiful.ai は「デザインルールを自動で適用する」方式です。要素を追加すると配置が自動調整されるため、誰が作っても体裁が崩れません。自由度は低いのですが、それは制約ではなく設計目標です。
差が出る場面
| 場面 | 向いている方 | 理由 |
|---|---|---|
| 構成が決まっていて早く形にしたい | Gamma | 箇条書きから数十秒で形になる |
| 複数人が作った資料の見た目を揃えたい | Beautiful.ai | レイアウトが自動で統一される |
| 共有リンクで配りたい | Gamma | Web形式が既定 |
| PowerPointで納品する | どちらも要確認 | 書き出し時にレイアウトが完全には保たれない |
| プレゼン以外にも使いたい | Gamma | ドキュメントやWebページ形式に対応 |
| ブランドの色とフォントを固定したい | Beautiful.ai | ブランドキットの管理機能 |
日本語での注意点
どちらも英語圏で設計されたテンプレートを使うため、同じ内容を日本語にすると文字数が増えて枠から溢れます。 特に見出しは英語の2倍近い幅になることがあります。無料枠のうちに自分の原稿を入れて、溢れ方を確認してください。
日本語の文字組みを重視するなら、国産のイルシルという選択肢もあります(料金は要問い合わせ、無料プランなし)。
料金
| 無料枠 | 有料 | |
|---|---|---|
| Gamma | あり | Plus $10/月、Pro $20/月 |
| Beautiful.ai | なし | Pro $12/月、Team $40/月 |
価格差は小さいので、判断は無料枠の有無と設計思想の相性で決まります。
書き出し形式を先に試す
この分野で最も多い失敗は、生成されたスライドを後で直せないことです。見栄えは良いのに社内テンプレートに合わせられない、PowerPointで開くと崩れる、という形で使えなくなります。
最終形をPowerPointにする必要があるなら、無料枠のうちに書き出して崩れ方を確認してください。Web形式で共有できるなら Gamma が最短ですが、PowerPointが必須なら判断が変わります。Googleスライドで納品するなら、そもそも系統を変えてSlidesAI(無料枠あり、Basic $10/月)のようなアドオン型のほうが編集も共有も普段の環境で完結します。
チーム利用での違い
| Gamma | Beautiful.ai | |
|---|---|---|
| 共同編集 | リアルタイム | チームライブラリ |
| ブランド管理 | テーマ設定 | ブランドキット |
| 閲覧の分析 | あり | — |
| 1人あたり課金 | Pro $20 | Team $40 |
Beautiful.ai の Team は $40/月です。10人で使えば月$400になるため、人数を掛けた総額で判断してください。 体裁の統一にその額を払う価値があるかは、資料の作成頻度と関わる人数で決まります。
選び方
個人で、構成が決まっている資料を量産する なら Gamma。無料枠で効果を確認してから $10 に上げる流れが無駄になりません。
チームで体裁を揃えたい なら Beautiful.ai。ただし試せないので、Team $40/月を払う前に、レイアウト自動調整が自分たちの作り方に合うかを短期契約で確かめてください。
何を渡すかで結果が変わる
どちらを選んでも、渡す情報が薄ければ出てくるスライドも薄くなります。ツール間の差より、この入力の質のほうが仕上がりを左右します。
テーマだけ渡さない。 「新サービスの提案資料を作って」では一般論のスライドが出てきます。AIは自社の状況を知らないため、埋められない部分を平均的な内容で補うしかありません。
渡すのは見出しと主張。 各スライドで何を言いたいのかを箇条書きにして渡します。この状態から体裁を整えるのがAIの得意な作業で、構成を考える工程は自分の仕事として残ります。
相手と目的、枚数を書く。 「社内の役員会向け、投資判断を仰ぐ、10枚」。同じ内容でも枚数の配分と語調が変わります。持ち時間から逆算して、1枚1〜2分として枚数を決めてください。
生成後にやる3つの作業
数値と固有名詞の確認。 誤りが混入する箇所は決まっています。公開前に一次情報で確認してください。
社内テンプレートへの体裁合わせ。 ロゴやカラーの指定がある組織では、生成物を流し込む作業が発生します。編集の自由度が高いツールのほうが結果的に速く終わります。
削ること。 AIは情報を足す方向に働くため、1枚に詰まりすぎた状態で出てきます。1枚1メッセージに削る作業は人がやったほうが速く、伝わりやすさも上がります。
順位より先に決めること
中身は自分で決める必要があります。 どちらも作れるのは体裁と構成の型で、主張と根拠は人の仕事です。テーマだけ渡すと一般論のスライドが出てきます。各スライドで何を言いたいかを箇条書きにしてから渡すと、結果が変わります。
資料作成の考え方はプレゼン資料作成AIツールガイド、他の選択肢を含む順位はAIプレゼン作成ツールランキングにまとめています。